終了報告:講演会「長期化するひきこもりと家族の高年齢化を考える」

2011年12月3日(土)13時半~17時、ひと・まち交流館京都 大会議室で行われた講演会「長期化するひきこもりと家族の高年齢化を考える」は、無事終了いたしました。

 

第1部講演会(日本福祉大学名誉教授竹中哲夫氏)「ライフステージに対応したひきこもり支援

─ 年齢・状態・環境に応じた柔軟な支援のために」ではひきこもりの全体像、10代後半から50歳以上までのひきこもる人を4段階に分けた支援の在り方、また「公的支援と民間の支援の連携」の必要性について分かりやすく論じられました。

「ひきこもり支援の基本的姿勢が良く分かった」「新たな支援者・家族の課題が明らかになったという感想が多くアンケートで寄せられました。


第2部「親による世話が出来なくなったひきこもる人の生活支援」

ファイナンシャルプランナー、社会福祉士、ジャーナリスト、産業カウンセラーによるパネルディスカッションでは、高齢化する家族と当事者が「生きていく」ための支援についてそれぞれの立場から意見を出し合いました(既存の社会福祉の谷間にいる家族と当事者への新しい支援システム、専門家ネットワークの構築、地域間格差解消が必要・・・)。LPWからは「親亡き後も継続可能な支援システム」としてLPWマップを提案しました。

竹中先生から「労働に対する固定概念を拡げること、100組の親が100人の若者を育てあうという発想」について提示があり終了しました。 講演後のアンケートでは「多様な職種の混成チームに期待が出来る」「何らかの形で今後連携していきたい」「ライフプランという視点で親の会で行きづまっていたことに風穴があいた」等があり、パネルディスカッションでは問題提起、支援機関同士の連携への契機という役割が果たせたと言えるでしょう。

当会では就労のみをゴールとしない「生きること・つながること」への新しいサポートモデルを京都から発信する目的で設立されました。

このNPO法人認証記念講演会開催をより充実した活動へのスタートとする所存です。